プライバシーと家族のためのGoogle フォトの代替サービス(2026年版)
最終更新: 2026年7月3日 — 以下のすべての料金とストレージ容量を再確認し、EnteとImmichを追加、Google Oneの2026年のプラン変更を反映しました。
先に言っておくと、Google フォトは良いサービスです。
速いし、検索は秀逸だし、Googleのエコシステムにどっぷりはまっているなら、何もしなくてもちゃんと動いてくれます。一人で自分のカメラロールを管理するという用途なら、これに勝るものはなかなかありません。
ただ、家族で使うとなると話は別です。家族用のツールとしてGoogle フォトを使い始めて、祖父母とアルバムを共有したり、友人と旅行の写真を集めたり、一緒に何かを作ろうとすると、すぐにほころびが見えてきます。
このページにたどり着いたなら、おそらくいくつかは心当たりがあるはずです。
Google フォトのおすすめ代替サービス早見表
| サービス | 料金(下限) | ストレージ | E2E暗号化 | 家族共有 | 対応プラットフォーム |
|---|---|---|---|---|---|
| Google Photos(基準) | 無料。Google Oneは月$1.99から | 無料15GB(Gmail/Driveと共有) | なし | 最大5人とプランを共有 | Android、iOS、ウェブ |
| Lovd | 無料。Curator年€8、Archivist年€30 | Curator 5GB、Archivist 50GB | なし — ただしEUホスティング、広告なし、AI学習なし | 全プランでコレクションのメンバー数無制限 | ブラウザがあればどのデバイスでも |
| iCloud+ | 月$0.99 | 50GB〜12TB | 任意(高度なデータ保護) | 最大6人 | Appleデバイス(ウェブは補助的に) |
| Amazon Photos | Primeに付帯(年$139) | 写真無制限、動画5GB | なし | Family Vault、最大6人 | Android、iOS、ウェブ、デスクトップ |
| Ente | 無料(10GB)。有料は月$2.99ほどから | 10GB〜2TB | あり、常時有効 | 最大6人、追加費用なし | Android、iOS、ウェブ、デスクトップ |
| Immich | 無料(セルフホスト、オープンソース) | サーバーの容量次第 | データを自分で保持 | 自分のサーバー上でユーザー数無制限 | Android、iOS、ウェブ |
| Flickr | 無料(写真1,000枚)。Proは年$82ほど | Proで無制限 | なし | なし — 公開共有向けに設計 | Android、iOS、ウェブ |
| Synology / Nextcloud | ハードウェア費用(NAS) | ドライブの容量次第 | データを自分で保持 | 家庭内アカウント | Android、iOS、ウェブ |
料金は2026年7月時点、月額換算の下位プランです。各選択肢の詳細と注意点は以下で解説します。
家族で使うとGoogle フォトが物足りない理由
共有はあくまで後付け。 Google フォトは、もともと個人用のバックアップツールとして作られたものです。共有機能は後から付け足されました。共有アルバムは一応使えますが、全員にGoogleアカウントが必要です。iPhoneを使っていてGmailに触れたこともないお母さんは?無理です。せいぜい、来週にはパスワードを忘れているであろうアカウントを作ってもらうことになります。
日付以上の整理ができない。 写真は時系列に並ぶだけで、それで終わり。GoogleのAIは顔や場所でのグループ化はそれなりにこなしますが、意味のある構造は作れません。「これは2025年の夏休み」と言って、その場にいたみんなのメモや文脈、それぞれの寄せ集めの写真を含む、キュレーションされた一つのコレクションのように感じさせる方法はありません。
プライバシーが商品になっている。 Googleは広告会社です。あなたの写真は彼らのAIモデルの学習に使われます。位置情報、写真に写る顔、訪れた場所——すべてが機械に取り込まれていきます。多くの人にとっては許容できるトレードオフでしょう。でも、お子さんの写真を共有する家庭にとっては、一度立ち止まって考える価値のある話です。
ストレージがAIプランに抱き合わせされるようになった。 無料の15GBはGmailとDriveと共有なので、すぐに埋まります。そして2026年、Googleは上位のストレージ容量をGeminiのサブスクリプションに組み込みました。100GBのBasicプラン(月$1.99ほど)を超えると、「Google AI Plus」(200GB、月$8ほど)か「Google AI Pro」(5TB、月$20ほど)が視野に入ります。ただ写真を保存したかっただけなのに、AIアシスタントの料金まで払うことになるわけです。
囲い込まれている。 Google Takeoutは存在します。でも、実際に試したことはありますか?何千枚もの画像が入ったzipファイルと、メタデータは別々のJSONファイル。理屈の上では離れられます。でも実際には、写真は閉じ込められたままです。
Google フォトの代替を選ぶときに見るべきポイント
すべての代替サービスが同じ問題を解決してくれるわけではありません。家族で使うなら、特に大切なのは次のような点です。
ストレスのない共有。 家族での写真共有を一番殺すのは「面倒くささ」です。おばあちゃんが専用アプリをダウンロードしたり、複雑な共有のしくみを理解したりしないといけないようなら、絶対に続きません。良いツールというのは、デジタルに慣れているかどうかに関係なく、誰でも参加しやすいものです。
意味のある整理。 単なる日付を超えた、イベント、場所、メモ、文脈。誕生日ケーキの写真は、レシピやゲストの名前、その日にみんなが撮った他の写真と並んでいるからこそ、ずっと大きな意味を持ちます。(この考え方に惹かれるなら、家族の写真タイムラインの作り方というガイドをまるごと書いています。)
意識しなくていいプライバシー。 「プライバシーポリシーがあります」というだけでなく、写真をあなたに見せる以外には本当に何にも使わない、ということ。AI学習なし、広告ターゲティングなし、データの売買なし。最高水準はエンドツーエンド暗号化で、提供者側が文字どおり中を覗けない状態です。
公正な料金。 基本機能を使う権利ではなく、ストレージそのものに対してお金を払う。無料プランが意図的に制限されていない。
どのデバイスでも動く。 iPhone、Android、タブレット、パソコン。ひとつのプラットフォームでしかちゃんと動かないなら、家族の半分は最初から除外されてしまいます。
それぞれの代替サービスを正直に見ていく
2026年時点の現実的な選択肢を見ていきましょう。Lovdも含めて、それぞれ率直に書きます(自分で作っているので、私の意見は割り引いて受け取ってください)。
Apple iCloud+(共有写真ライブラリ)
おすすめなのは: 全員Appleユーザーの家族。
家族全員がiPhone、iPad、Macを使っているなら、iCloud共有写真ライブラリは本当によくできています。最大6人で一つの共有ライブラリに写真を追加でき、写真アプリとしっかり統合されています。料金も手頃で、iCloud+は50GBで月$0.99から、200GBが$2.99、2TBが$9.99、いずれも最大5人の家族と共有できます。「高度なデータ保護」をオンにすれば、写真を含むiCloudの大半がエンドツーエンド暗号化され、これはGoogleが提供する以上のものです。
落とし穴: Apple専用です。家族にAndroidユーザーが一人でもいれば、もう成立しません。6人という上限もきついです。「6人だけの家族」というご家庭は?祖父母、きょうだい、パートナーを足したら、始める前に超えてしまいます。また、共有できるのは「一つのライブラリ」だけで、イベントやグループごとに別のコレクションを作るという発想がありません。すでにこうした壁にぶつかっているなら、デバイスがバラバラな家族のためのApple フォトの代替サービスという完全ガイドも書いています。
Amazon Photos
おすすめなのは: 写真ストレージを無制限で使いたいプライム会員。
すでにAmazon Prime(米国では年$139または月$14.99)に加入しているなら、フル解像度の写真ストレージが無制限で付いてきます。アプリは悪くなく、共有もでき、Family Vaultでは最大5人を招待でき、その一人ひとりも自分の無制限の写真ストレージを持てます。
落とし穴: Amazonであるということ。プライバシーの考え方はGoogleと似たり寄ったりで、あなたの写真は広告のエコシステムの中に置かれ、エンドツーエンド暗号化はありません。アプリ自体も、ショッピング体験に比べると後から付け足したような印象です。Family Vaultも合計6人までで、iCloudと同じ制約。整理機能も基本的なもので、動画は追加料金を払わない限り5GBまでという制限つきです。
Ente
おすすめなのは: それでも洗練されたクラウドサービスが欲しいプライバシー重視派。
Google フォトへの一番の不満がプライバシーだという人に、私が真っ先に挙げるのがEnteです。オープンソースで、デフォルトでエンドツーエンド暗号化されています。写真はアップロード前に端末上で暗号化されるので、Enteのサーバーは文字どおり中を見られず、あなたのライブラリはEU内の3つのデータセンターに複製されます。アプリ(Android、iOS、ウェブ、デスクトップ)は驚くほど成熟していて、端末上での顔認識と検索を備え、あなたのデータをどこにも送信しません。無料の10GBプランがあり、有料プランは50GBで月$2.99ほどから(年払いならさらに安く)、どの有料プランも最大5人の家族と追加費用なしで共有できます。
落とし穴: エンドツーエンド暗号化にはトレードオフがあります。パスワードとリカバリーキーを失えば写真は取り戻せませんし、検索はGoogleのサーバー側AIほど不気味なまでに優秀にはなりません。共有は家族用の保管庫としては堅実ですが、それでもバックアップ優先で、写真の周りに文脈を添える共同編集の場ではありません。そしてギガバイトあたりの単価はGoogle Oneの下位プランより高くつきます — それが「誰にも覗かれない」ことの代金です。
Immich
おすすめなのは: Google フォトのような体験を自分のハードウェアで実現したいセルフホスト派。
Immichは、セルフホスト型の写真管理を本当に快適なものにしたオープンソースプロジェクトです。2025年後半に安定版の2.0をリリースし、これまでで最も急成長しているセルフホストアプリの一つになりました。スマホからの自動バックアップ、顔認識、スマート検索、共有アルバム、そして驚くほどGoogle フォトに近い洗練されたインターフェースを備え、それでいてすべてが自分のサーバー上で動き、かかるのはハードウェア代だけです。
落とし穴: サーバーが必要で、あなた自身がシステム管理者になります。バックアップ、アップデート、リモートアクセス、稼働率の維持はすべて自分の責任です。ディスクが壊れてバックアップがなければ、家族のアーカイブもろとも消えます。技術に強い親御さんには最高の選択肢ですが、「うちのホームサーバーにログインして」というのは、家族全体にとっては現実的にハードルの高いお願いです。
Flickr
おすすめなのは: 写真愛好家。家族向けではありません。
Flickrは今も健在で、写真を本格的に撮る人のために、写真のホスティングと整理という得意分野をしっかりこなしています。無料プランは写真1,000枚まで(うちプライベートにできるのは50枚だけ)。Proは無制限で年$82ほどですが、料金はこれまで何度も値上がりを続けてきました。
落とし穴: これは写真家向けのツールであって、家族向けのツールではありません。共有モデルは「公開」が前提。インターフェースもEXIFデータやアスペクト比に興味があることを前提に作られています。ただ孫の写真を眺めたいだけのおばさんなら、すぐに使わなくなるでしょう。
Synology Photos / Nextcloud
おすすめなのは: ベンダーのサポート付きで完全に自分でコントロールしたい技術志向のユーザー。
Linuxマシンを管理するより完成品の機器を買いたいなら、Synology PhotosをSynologyのNASで動かせば、生のセルフホストより親しみやすいセットアップでデータの所有権を得られます。顔認識、タイムラインビュー、共有リンク、モバイルのバックアップアプリまで揃っています。Nextcloudは、あなたが選んだハードウェア上で似たようなことを実現します。
落とし穴: それでもハードウェアを買ってメンテナンスし、バックアップに対処し(NASが壊れれば写真も道連れです)、リモートアクセスを安全に設定する必要があります。2026年にこの道を進むなら、まずImmichと比べてみてください — 体験はより現代的で、ソフトウェアは無料です。いずれにせよ、家族に「うちで運用しているセルフホストの写真プラットフォームを使ってね」とお願いするのは、なかなか独特のお願いです。
Lovd
正直に言っておきます: 私が作っているサービスなので、当然バイアスがあります。それでも、上にあげた選択肢では自分の問題が解決しなかったからこそ、これを作っています。
Lovdは、プライベートで、みんなで一緒に作れるスクラップブッキングのためのプラットフォームです。コレクション(休暇、家族の一年、人とのつながりなど)を作って、参加してほしい人を招待します。写真はタイムラインと地図に表示されます。イベントやメモなど、その写真に文脈を加えるものを並べていけます。「写真のバックアップ」というより、「共有された思い出を置いておく場所」に近い発想です。(地図とタイムラインという発想が特に旅行向けに惹かれるなら、PolarstepsとLovdの比較もご覧ください。)
家族で使うときに良い点:
- エクスプローラー(無料)プランの人でも、誰でもあなたのコレクションに参加して写真を追加できます。参加者へのペイウォールはなく、6人という上限もありません — すべてのプランでメンバー数は無制限です。
- 写真は地図にピンが立ち、タイムラインに並びます。グリッドだけではありません。
- 写真の隣に、イベント、メモ、文脈を一緒に置けます。
- ヨーロッパ発、GDPRネイティブ。広告なし、写真をAI学習に使うことなし。
- ブラウザがあれば、どのデバイスからでも使えます。
(まだ)できないこと:
- カメラロール全体のバックアップ用途ではありません。これまでに撮ったすべての写真ではなく、キュレーションされたコレクションを置く場所です。
- AIによる検索はありません(意図的に。写真の中身をスキャンしません)。
- まだ新しいサービスで、コミュニティも小さいです。何百万人ものユーザーがいるようなプラットフォームを求めているなら、まだその段階ではありません。
料金: 永久無料、コレクション・ノート・イベントは無制限。Curatorプラン(5GB、写真およそ10,000枚)は月額€1または年額€8。Archivistプラン(50GB、写真およそ100,000枚)は月額€3または年額€30。無料プランを含めて、すべてのプランでコレクションのメンバー数は無制限です。貢献者の写真はあなたのストレージから消費されるので、おばあちゃんが自分の写真を追加するためにサブスクリプションに加入する必要はありません。詳しくは料金ページをご覧ください。
では、結局どれを選べばいいのか?
Google フォトの何が一番引っかかっているかによります。
プライバシーが問題なら、Ente(エンドツーエンド暗号化のクラウド)か、セルフホスト(Immich、Synology、Nextcloud)が最も厳格な答えです。Lovdは現実的な中間に位置します。EUホスティング、広告なし、AI学習なし、そして運用するサーバーもいりません。
家族という観点が問題なら、メンバー数の上限に注意してください。iCloudもAmazonも6人で頭打ちです。Lovdは、貢献者が有料アカウントを必要としない、メンバー数無制限の共同コレクションを中心に設計されています。
デバイスがバラバラなのが問題なら、Lovd、Ente、Amazon Photosはあらゆる環境で動きます。誰か一人がAndroidを持った瞬間、iCloudは脱落です。
整理のしやすさが問題なら、Lovdのタイムライン+マップ+イベントというモデルが、他のどのサービスより写真に文脈を与えてくれます。iCloudは美しいですがフラットで、残りはグリッドです。
料金が問題なら、Prime付きのAmazon Photosは、純粋なストレージ容量で勝つのは難しい相手です。Immichはすでにハードウェアを持っているなら無料です。Lovdのエクスプローラープランも、すべてをバックアップするのではなくキュレーションする使い方なら、無料で十分な容量があります。
完璧な答えはありません。一番良いツールは、家族が実際に使ってくれるツールです。でも、家族での思い出の共有のしかたとしてGoogle フォトがどうもしっくりこないと感じているなら、選択肢はあります。そして数年前よりずっと良くなっています。
よくある質問
プライバシー重視ならGoogle フォトの代替サービスはどれがベスト?
プライベートなクラウドとして最も強力なのはEnteです。オープンソースでエンドツーエンド暗号化されているため、あなた以外に写真を見られる人はいません。無料の10GBプランがあり、有料プランは月$2.99ほどから。完全に自分で管理したいなら、Immichは無料でセルフホスト型、写真を自分のハードウェア上に保持できます。サーバーを運用せずにプライベートな家族共有をしたいなら、LovdはEUホスティングで、広告なし、あなたの写真をAI学習に使うこともありません。
家族で使うならGoogle フォトの代替サービスはどれがベスト?
家族の人数によります。iCloud共有写真ライブラリもAmazon PhotosのFamily Vaultも、共有できるのは6人までです。Lovdにはメンバー数の上限がありません。無料プランを含めすべてのプランでコレクションのメンバー数は無制限で、貢献者はオーナーのストレージにアップロードするため、祖父母が自分でサブスクリプションに加入する必要はありません。Enteのファミリープランは、1つの有料プランのストレージを最大5人まで追加費用なしで共有できます。
Google フォトのおすすめ代替サービスは?
何を求めるかによってベストな選択肢は変わります。オールAppleの家庭ならiCloud+、無制限の写真ストレージが欲しいプライム会員ならAmazon Photos、エンドツーエンド暗号化されたクラウドバックアップならEnte、セルフホストならImmichやSynology/Nextcloud、写真愛好家ならFlickr、そしてタイムラインと地図でプライベートに共同編集する家族コレクションならLovdです。
家族の思い出を安心して置いておける場所を探しているなら、ぜひ Lovdを試してみて ください。
Mike